「約」「大体」「多分」概算・推定を表すロシア語単語

今回は「約・・」「大体・・」「多分・・」といった、数量や物事を少しぼかして表現する形容詞や副詞についてまとめます。

日本語でも、「約」「おおよそ」「大体」・・などと、ほとんど同じ事を表すために色々な表現があります。英語でもそうです。
じつはロシア語でもそうなのです。

それらの違いは、日常の場面で使うか硬い場面で使うかの違いや、語源によるニュアンスの違いなどがあると言えます。このページではそれらについて詳しく見ていきます。

「約~」「おおよそ~」を表すロシア語副詞

まず、「約30分」「約1週間」「約10kg」と言った事を表すための「約」の意味になるロシア語単語です。主に副詞です。

似た意味に対していろいろな表し方があるので整理してみましょう。
близко と同義で同じ語源由来の приблизительно という語も時々使われます。
  • около:大体、約、おおよそ
    ★ 前置詞として「~の近くに(≒близ)」「~の周りに(≒вокруг)」の意味もあります。
  • примерно:大体、約、おおよそ、【数値等が】~近く
    ★ примерный:概算の、見積もられた、おおよその
    ★ пример は「例」という意味になります。
    ★ мера:測定、測り 【英:measurement】
  • близко:大体、約、おおよそ、【関係・数値等が】~近く
    ★ близкий:~に近い、約~である【関係や数値などが】
    ★ близ【前置詞】:~の近くに(≒около)
  • приблизительно:約、おおよそ
    ★ この語も близ 由来です。
    ★ бприблизительный:概算の、約
    ★ приближать:近くに寄せる、近くに持ってくる 【完了体:приблизить
    ★ приближаться:【位置的に】近づく(≒подходить)、概算する【完了体:приблизиться】

これらの中で言うと、結果的に意味としては大体同じであるけれども、примерно には「見積もる」という意味合いがあり、близко は「近い」という意味から派生している事が分かります。

Это видео длится примерно один час. 「この動画は1時間に渡って続く。」

★参考:「近い」を表す他の形容詞として тесный があります。
この語には「(幅が)狭い」という意味があります。

前置詞に関するまとめでも около などの単語を扱っています。

около と близ は似た意味です。もちろん微妙な違いはあります。

「おそらく」「みたところ」などを表すロシア語副詞

次に、一般的な事柄について「おそらく・・である」「おおよそ・・である」「見たところ・・である」と言う表現についても見てみましょう。種々の文で、よく使われます。

これらについては、かなり確信を持ってそのように表現する場合と、推測として言っている場合とが含まれますが、文脈によって意味に幅が生じます。

  • похоже:~のようである、見たところ~である
    ★ похожий:類似の、似ている
  • по-видимому:~のようである、みたところ~である
    ★ вид:光景、見た目【種類・(生物)種の意味もあり】
  • видимо:みたところ、おそらく
    ★ これも вид 由来の語です。
    ★ видимый:可視の、見る事ができる видимый свет:可視光
  • вероятно:~のようである、~しそうである、おそらく
    ★ вероятный:あり得る、可能性がある、潜在的な
    ★ вероятность:あり得る事、ありそうである事、可能性(≒возможность)、勝算
  • возможно:多分、おそらく
    ★ 「возможность:可能性・機会」由来です。
  • наверняка:確かに~しそうである、ほぼ~しそうである
    ★ 何かが起こる可能性の度合いがかなり高い時に使います。
    ★ почти наверняка:ほぼ確実に

★参考:英語で言う助動詞的な用法で「~(する)かもしれない」という場合には「動詞 мочь :~かもしれない、~可能である」を使います。

★ 上記の語とは逆に「正確に」という意味の副詞は ровно です。ровный:滑らかな、平らな

このようにして見ると、割とよく使われるものだけを列挙しても、結構色々とある事が分かります。これらを、一度に覚えるのは大変です。語源や派生語も参考にしながら、まずは微妙な違いを考えてみるのがよいと思います。

そのうえで、実際のロシア語の中でこれらの語が使われた時には、細かい意味の違いよりも、大雑把な意味「おそらく」「みたところ」といった部類の仲間であるとして捉えるべきでしょう。もちろん、微妙なニュアンスの違いも感じ取ってみると楽しくロシア語の文章に接する事ができるようになるとも思います。

上記の単語等が使われる場面は、色々あります。
例えば похоже は次のような形で使われたりします。

見て分かるかと思いますが、8月になってもいまだ世界各地で猛威を振るっている例の感染症に関する話題の記事です。

文頭に похоже を添える事で、西欧諸国は「~のようである」あるいは「みたところ」西欧諸国は~・・、という表現にしています。

■参考・・ запад:西(ここでは西欧諸国の事) быстро:速く、急速に
определять:決定する、特定する вакцина:ワクチン
методика=method повод:原因、理由(≒причина)、動機、言い訳
отношение:関係(≒связь)、態度 окончании:完了、終了、終わり 
разработка:発達(≒развитие)、形成 регистрация:登録、登記(registration)
объявлять:宣言する(≒заявлять)、アナウンスする

今回扱った副詞のような語の知識が増えていくと、ロシア語の文章が読みやすくなっていきます。ぜひ、1つでも2つでも覚えて慣れていきましょう。

それでは、引き続きロシア語の勉強を頑張りましょう☆

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