宝石・貴金属類のロシア語での表現

今回は名詞を中心に、宝石や貴金属類に関するロシア語単語を整理します。

宝石(драгоценность)

有名な宝石類 ■ 他の色々な宝石類 

有名な宝石類

宝石類(драгоценность・・後述するように「高い価値」的な意味)について、ロシア語ではどのように言うのかをまず見てみましょう。

まずは、一般に多く知られているかと思われる宝石類です。

  • алмаз:ダイヤモンド
    ★ 西欧言語由来の бриллиант, диамант という表現もなされます。
    ★ алмаз は小アジア・中近東系の言語由来と言われています。
  • сапфир:サファイア
  • изумруд:エメラルド
    ★ из で始まっていますがこれはロシア語の接頭辞ではなく、изумруд という語全体でペルシャ語由来と考えられています。
    ☆ 古語では смарагд という語も「エメラルド」の事です。
  • рубин:ルビー топаз:トパーズ аметист:アメジスト 

ロシアから見た外来語由来のものが比較的多いようです。

こういう宝石類に関する記述は色々な面からのものがあり、例えば次の文は、鉱物としてのダイヤモンドの産地に関する説明の記述からの引用です。

Алмаз — редкий, но вместе с тем довольно широко распространённый минерал. Промышленные месторождения алмазов известны на всех континентах, кроме Антарктиды.

https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%90%D0%BB%D0%BC%D0%B0%D0%B7
ウィキペディア Алмаз , Нахождение алмазов в мире より引用(太線は当サイト管理人による)

天然のダイヤモンドは稀少だが世界的には広く分布しており、南極を除いて(発見されてないだけかもしれませんが)各大陸で産出されるという事ですね。

■参考・・вместе:一緒に、合わせると широко:広く известны:有名である、知られている

尚、ロシア連邦はダイヤモンドの産出量が多い国の1つで、
2018年の統計によると世界第1位であったとの事です。

ダイヤモンドと言えば、化学的には炭素からできており、その方面からの説明がなされる事もあります。よく言及されるように、物質としての鉱物の中では「最も硬い」のです。

В вакууме или в инертном газе при повышенных температурах постепенно переходит в графит. Самый твёрдый по шкале эталонных минералов твёрдости Мооса.

https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%90%D0%BB%D0%BC%D0%B0%D0%B7
ウィキペディア Алмаз より引用

■参考・・графит:グラファイト(ダイヤモンドの同素体) вакуум:真空【=vacuum】 инертный:稀少な【=inert】 газ:ガス、気体(→前置格: газе )(инертный газ:希ガス)постепенно:次第に、段々 переходит:過ぎる、遷移する

твёрдый:硬い、固まった(≒ крепкий:硬い、強靭な) шкала:尺度、スケール( шкала Мооса:「モース硬度」傷のつきにくさを主に表す)

他の色々な宝石類

さて、宝石類には単純な鉱物としての性質だけでなく、
もちろん文化的な要素や美しさなどの要素があります。

次の引用は新約聖書のロシア語訳からのもので、
キリスト教的な意味での「聖なる都」・「新しいエルサレム」に関する記述です。

Основания стены города украшены всякими драгоценными камнями: основание первое яспис, второе сапфир, третье халкидон, четвертое смарагд,

пятое сардоникс, шестое сердолик, седьмое хризолит, восьмое вирилл, девятое топаз, десятое хризопрас, одиннадцатое гиацинт, двенадцатое аметист.

http://www.russianbible.net/Rev-21.html より引用【神学者イオアンの黙示録(ヨハネの黙示録)21.19-20】
(太字・着色は当サイト管理人による)

第1~第12の「(城)壁の土台石」を飾る宝石が記述されています。上記で挙げていない宝石名も含んでいるので、それらの事も参考までに記しておきましょう。

  • яспис【または яшма】:碧玉【へきぎょく】、ジャスパー 【色は赤・緑・黄等がある】
  • халкидон【または халцедон】:玉髄【ぎょくずい】、カルセドニー
    ★ 「カルケドン」の町にちなむ名であると言われます。
  • сердолик:赤めのう、カーネリアン、紅玉髄【べにぎょくずい】 【赤~橙色の鉱物・宝石】
    ★ сардоникс:赤縞めのう、めのう、アゲート 【細かい縞模様のある紅玉髄】
  • хризолит:かんらん石、ペリドット 【黄緑~緑色の鉱物・宝石】
  • вирилл【または верилл】:緑柱石、べリル
    ★ ベリリウムを含む鉱物・宝石
  • хризопрас【またはхризопраз】:クリソプレーズ、緑玉髄【りょくぎょくずい】
    ★「ヒスイ」に似ているが区別されると言われます。ただし、ここでは鉱物としての厳密な区別はあまり重要ではないでしょう。
  • гиацинт:ヒヤシンス 【ジルコンという宝石のうち黄~赤色のもの】
    ★ 花の名前でヒヤシンスというものもありますがここでは宝石のほう。
  • 「ベリル」は組成上はアクアマリン、エメラルド等を指します。
    また、図の左下に示したのはヒヤシンスの「花」です。

    ■参考・・всякий:それぞれの(≒ каждый, любой)、あらゆる、全ての種類の камень:石(→複・造格:камнями)

    貴金属(драгоценный металл)

    宝石とは普通言わないですが、貴金属というものもありますね。
    それについても簡単に見てみましょう☆

    • золото: 金、黄金
    • серебро:銀
    • платина:白金、プラチナ

    尚、「銅」の事は медь【女性名詞】と言います。
    また、「鉱石」は руда です。

    金や銀に関しては、「金の」「銀の」といった形容詞 (あるいは「金色の」「銀色の」といった色に関する形容詞 )と直接関連します。
    「金の、金色の:золотой」「銀の、銀色の:серебряный」といった具合です。

    関連語

    関連する語についても整理しましょう☆

    • драгоценный металл:貴金属
      ★ драгоценный:貴重な、価値のある
      ★ драгой:【古語】親愛なる、高価な
      ★ цена:値段、価格
    • сокровище:宝、財宝
      ★ драгоценность:宝石、宝
    • украшения:飾り、装飾品、アクセサリ
    • роскошь:高級品、ぜいたく品

    尚、上記の драгой という古語に関連して、
    「高価な」「親愛なる」の意味で使われる現代ロシア語の単語は дорогой になります。

    形容詞系の関連語も見ておきましょう。

    • красивый:美しい
    • роскошный:ぜいたくな、豪華な
    • великолепный:素晴らしい、非常に良い、ゴージャスな
    • блестящий:輝きのある、光沢のある

    では、今回は以上です。引き続きロシア語の勉強頑張りましょう☆

    参考文献・参考資料

    ■ウィキペディア(ロシア語) Сердолик

    ウィキペディアでは日本語・英語・ロシア語等の言語間で内容が全く同じではなく記述量等が異なる事もあるので、比較してみるのも面白いと思います。

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