ロシア語に助動詞ってあるの?

英語には can, should などの助動詞というものがありますが、ロシア語にはあるのでしょうか?

ロシア語でも、「~すべきである」「~可能である」「~しなければならない」などの表現をするための単語が存在します。

目次:

  1. 英語の助動詞と、対応するロシア語単語の表
  2. 義務などを表す должен・・「~すべきである」「~しなければならない」
  3. 可能を表す мочь・・「~できる」「~可能である」「~かもしれない」

しかし、それらは基本的には文法上は英語の場合のように助動詞と呼ばれず、「動詞」として扱われるか、あるいは「副詞」と見なされる事が多いです。動詞として扱われるものは通常の動詞と同じく語尾等を変化させて使います。

英語の助動詞と、対応するロシア語単語の表

英語の助動詞などに対応するロシア語単語を表にしてまとめると次のようになります。
(一部、意味などは文脈に寄り、お互いに重なる場合があります。)

ロシア語単語 ロシア語文法での品詞 英語で対応する表現
нужно 副詞 need to
надо 副詞
можно 副詞 can (may, might の意味も)
мочь 動詞
должен 動詞 should
have to, must
быть の未来形 動詞 will, would

※未来の事を表す表現はロシア語動詞の時制についてまとめた記事で詳しく扱っています。
быть の未来形( буду, будшь, будет 等)と動詞の不完了体を組み合わせます。

※ надо には前置詞として「~の上方に」という意味もあります。

英語の助動詞に相当するロシア語動詞と副詞
英語の助動詞に相当する働きをするロシア語単語は、
文法上は副詞あるいは動詞として分類されて説明される事が多いです。

これらのうち、副詞のものについては常に形が変わらずそのまま使えます。
例えば、можно は「~していいですか」に相当する表現で使われます。

Можно войти ? 「入っていいですか?」
Можно.「構いませんよ。」

Можно закурить ? 「タバコを吸っていいですか?」

これは副詞扱いなので、動詞のように形の変化を気にしなくてもよいわけです。

他方、動詞のものについては形を変えて使う必要がありますので、それを表にして次に見てみましょう。

義務などを表す должен

должен という語には少し意味に幅があって、「~すべきである」「~しなければならない」の両方の意味で適宜使われます。(つまり英語で言うと should, must の両方の意味を表し得ます。)
もともとは義務や強制を表すほうの意味であったようです。

★ долг は「義務」「負債」の意味です。
また、形容詞 должный には「適切な」「要求された」等の意味があります。

活用の仕方は、男・女・中・複数による違いのみがあります。

должен 現在形
(主語が)
男性
должен
女性 должна
中性 должно
複数 должны

例えば次のツイートで使われています。女性形 должна で使われています。この他にも、一般的によく使用されるものです。

大統領の、若者(молодёжь)と教育(молодёжь)に対する方針についての記事ですね。

■参考:стратегия → strategy
кардинальный → cardinal(「心臓の」ここでは「重要な(≒важный)」「要となる」)
лидер → leader качество:質、品質
その他、色々な基本単語などが使われてます。他の記事で扱っているのでご参照ください。
об-で始まるロシア語単語 за-で始まるロシア語単語 пре-で始まるロシア語単語

可能を表す мочь

мочь の動詞の活用の仕方 ■ 「~できるようにする」「~を可能にする」の表現:позволять 

мочь の動詞の活用の仕方

次に可能などを表す мочь です。

この語は、状況と文脈によって許可や可能性の事も表します。
意味的には можно と似ていて、語源的にも мочь と можно は直接的に関連しています。

こちらは、一般の動詞のように性別だけでなく人称によっても変化します。

мочь 現在形 過去形【不規則】
1人称 単数:могу
複数:можем
【主語が単数】
≪主語の性別≫
男:мог
女:могла
中:могло
【主語が複数】
могли
2人称 単数:можешь
複数:можете
3人称 単数:может
複数:могут

この変化の仕方は、一度このような形で表か何かで見ておかないと、同じ語で形が違うだけであるという事の予測は少々つきにくいかもしれません。

мочь には完了体もあって、 смочь という形になります。この完了体の場合の過去形の作り方は不完了体の時と同じで смог, смогла, смогло, смогли のように変化します。

「~できるようにする」「~を可能にする」の表現 :позволять

英語で言うと enable に相当するロシア語動詞として позволять があります。(完了体は позволить)

この語には基本的には「許可する」という意味があり、転じて何かを可能にするという事も表すわけです。
比較的よく使われる語であると思いますので、合わせてチェックしておくと便利です。

Она позволила своим детям играть на улице. 彼女は子供達が外で遊ぶ事を許可した。
(улица:通り、道。転じて「家の外」の事も)

Это позволяет поймать добычу в 3 раза больше самой рыси.
その事は、リンクス自身よりも3倍大きな獲物を捕まえる事を可能にする
【動画 https://www.youtube.com/watch?v=r_jwsrboROY&feature=emb_title 内より引用】

さて、今回は単語数は少なめですが重要な働きをする語について述べました。これらは、もちろん他の個々の単語と組み合わさって具体的な意味を成すので、どんどん語彙数を増やしていきましょう。

では。引き続き頑張りましょう☆

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