ロシア語を学ぶ目的とメリット 難易度、地理、歴史・文化とキリスト教

今日は、ロシア語を学ぶ目的とメリットについて、いくつか単語を学びながら語りたいと思います!

※今回の記事の趣旨は、ロシア語に興味がない人やロシアを含めた外国が好きでない人に対して「ロシアはこんなにすごい」とか「ロシア語を学ぶべき!」といった主張をする事ではありません
そもそも外国語が嫌いな人に外国語の学習をおすすめする事は良くないと管理人は考えています。
外国語を学ぶのも学ばないのも個人の意思が尊重されるべきで、押し付けようとは思いません。
この記事は、ロシア語に興味がある人向けに、書かれたものですので、ご了承くださいませ。
また、この記事は、キリスト教に関する言及を含みます

それでは行きます!どーん!!!

ロシア語は学習しやすい言語だろうか?

まず、ロシア語は東欧の言語の中では、情報を入手しやすいという意味で「学びやすい」部類に入ると思います。日本国内で参考書や辞書も売ってますし、ネットでも比較的勉強しやすいと思います。ユーチューブの動画で「現地の生の」ロシア語を聴く事もできます!(管理人も実際に聴いてみましたが、本の中だけで勉強するのとは印象がかなり変わってきますね。)

ですから、一番学びやすいかは分かりませんが、
東欧の諸言語の中では、日本国内で学びやすい環境が整っている言語のひとつであると思います。
やはり、平易に書かれた参考書などが容易に手に入る事は重要でしょう。

  • язык:言語 「舌」の事も表す。(※英語の language もラテン語・フランス語の「舌」由来)
  • русский язык:ロシア語
  • учиться:学ぶ、学習する
  • книга:本
  • читать:読む я люблю читать книги! 私は本を読むのが好きだ!

ただし、ロシア語が「外国語一般」の中で簡単な部類に入るか??と言うと、
・・管理人の感想を正直に言うと、「決してそうではない」と言えそうです。
文法は、初歩的な部分から、結構めんどくさいです。

そのため、「『なんでもよいから』外国語を学びたい、身に付けたい」という場合には、ロシア語はそれほどおすすめできないかな~・・とも思います。
(※尚、簡単か難しいかで言うなら、外国語としておすすめできるのは英語です!管理人もヨーロッパの言語を全て比較したわけではありませんが、現代英語はヨーロッパの言語の中ではじつはかなり平易で学びやすい部類に入ると思っています。)

そう考えますと、学習する環境は整っているという点でおすすめはできるとしても、フランス語やドイツ語ではなくロシア語を学ぶ目的やメリットとして、何かもうひと押し欲しいところでもあります。

  • 日本国内で学習する環境は整っており、東欧言語の中では学習しやすい外国語であると言える
  • 外国語一般で言うと、文法の複雑さから判断して、おそらく英語のほうがかなり易しい

ロシアの極東部分は、地理的に日本に近い!

地理的に言うと、ロシアの「東の部分」についてはじつは「日本の隣国」でもあります。(それゆえに国境問題なども発生するわけですが。)日本からモスクワまで飛ぶには結構な飛行料金を当然要求されますが、極東地域に行く分にはそこまでお金はかからないそうです。

そういう意味でロシアは、東欧諸国、他のヨーロッパ諸国、アメリカ等と比較して「地理的に、日本に近い国」と言う事もできるかもしれません。
地理的に近いという事は、交易面や実際の人の移動の面で交流の機会も多くできる(あるいは必要になる)可能性もあります。

  • Владивосток:ウラジオストク ロシアの海に面した極東地域の都市。восток:東
  • Порт Владивостокский:ウラジオストク港
  • Приморский край:プリモールスキイ地方(州)(край:一般的な意味として「地域」「領土」「先端」も表す)

ウラジオストクは、距離的には日本からそれほど遠くありません。
日本海に面した都市ですね。

札幌からなら、朝鮮半島よりも近そうですね。

仕事のスキルとして外国語を身に付けておきたい場合、ロシア語を知ってる人は英語ほど多くないので、まだ開拓されていないビジネスチャンスをつかむきっかけになる可能性もあるかとも思います。 もちろん、かなりの知識が無いと難しいでしょうが・・。
(英語は、スキルとしては需要に対して少々供給が過剰気味だと思います。中途半端に中学や高校で多くの人に教えるので、皮肉にもスキルとしての価値が低くなってるわけです・・。もちろん、仕事だけが外国語を学ぶ目的ではありません。)

  • 極東地域に関しては、地理的にはロシアは「日本の隣国」!
  • もちろん、¥があるならモスクワなどのヨーロッパ側の中心都市にも行きたい(願望)

ロシアの歴史と文化を知るためにもロシア語を学びたい

外国の歴史を詳しく知るには外国語が必要 ■ 正教の文化とロシアの実情を知りたい!

外国の歴史を詳しく知るには外国語が必要

ロシアや東欧諸国の歴史や文化についても、日本ではある程度は情報が手に入りやすいとも言えます。ですからロシア語を学ぶ時は、全く情報の無い国の言語を学ぶのではなく、歴史などがある程度分かる国の言語を学ぶ事になるわけです。

しかし日本の世界史教育で、ロシア史を含めた東欧史の扱いは、はっきり言って雑です。記述自体少ないですし、明らかに軽視されてます。

これは、もともと「ヨーロッパと言えば西欧の事」「ヨーロッパの中で重要なのは思想的・文化的にもあくまで西欧」という偏見や偏った重点の置き方がある事に加え、ロシアの20世紀の大部分はソビエト政府の支配下にありましたから、いまいち悪いイメージが今でも残っているためと思います。

歴史について、嘘ではないけれど雑な記述をしているという事は、現代のロシアや東欧諸国の記述についても雑な扱いをしたり不当な扱いをしている可能性もあるんですよね。そこは、解消したいところですよね!

管理人の場合などは、日本での東欧の歴史や文化の扱いが雑すぎるので、正しい情報・詳しい情報を自分で知りたいという動機もあるのです。皮肉にも、そこが動機の1つでもあるわけです。

  • история:歴史
  • новость:ニュース(новый:新しい)
  • газета :新聞(紙媒体の)
  • статья:記事
  • информация(справка):情報

アメリカやイギリスに関する事でも、日本国内で日本語で知れる事も確かに多くありますが、そこには限界もあります。そこで英語が分かると、情報の範囲が広がるわけです。その点に関しては、管理人は英語を学習して本当に良かったと、常日頃感じます。
管理人は、ロシア語の学習でもそこに期待している部分は結構あります。なので、ロシア語で書かれた記事を読めるようにしたい・動画などで聴いて分かるようにしたいというのが、一番の大きな目的です!

  • 東欧の歴史や文化の情報も世界史で学べるが、西欧史に比べると一般的に扱いは雑。
  • しかし皮肉にも、それゆえに日本人にとっては大きな探求の余地が残されていると言えるかも。

正教の文化とロシアの実情を知りたい!

文化というのは、「この国の文化は〇〇だ、××だ」と決めつけないほうが良いところがあるので注意が必要なのですが、管理人の場合は、ロシアや東欧の文化の1つとしてキリスト教はかなり重視しています。

この東欧のキリスト教は、カトリックでもプロテスタントでもなく、正教と呼ばれるものです。古代からのキリスト教の形を、最も忠実に受け継いでいると言われています。

尚、管理人が持っている古い歴史の資料集だと、正教はキリスト教の中の「その他」扱いになっております。日本の教科書での東欧の扱いの悪さが見てとれます。 非常にたちが悪いのは、例えばカトリック教徒である立場ゆえに正教の扱いが悪いというのではなくて、客観的とか第三者的な立場を装いながら公平に扱ってなど全くいない、という事であると言えると思います。
尚、この扱いの悪さは東西冷戦との関連も考えられますが(つまり日本はアメリカ等の「西側」につくという事)、後述で少し触れるように、じつは正教はソビエト政府から激しい弾圧と迫害を加えられているんですね。ソビエト政府は基本的には「無神論」の立場をとっていたと言われます。
つまり、正教はソビエトの宗教ではなく社会主義の宗教でもなく、従来からのロシアの(主要な)宗教であり「ソビエトから嫌われ、敵視されていた」宗教と言えます。
ソビエトの社会主義者の宗教は、むしろ「無神論」であったというわけです。皮肉にも、今日の多くの資本主義国の宗教観とむしろ合っていたとも言えるでしょう。

ロシアでは正教に関する動画なども多く公開されています。

モスクワ総主教のキリル1世という方。

Ибо я уверен, что ни смерть, ни жизнь, ни Ангелы, ни Начала, ни Силы, ни настоящее, ни будущее,

ни высота, ни глубина, ни другая какая тварь не может отлучить нас от любви Божией во Христе Иисусе, Господе нашем.

http://www.russianbible.net/ より【新約聖書 ローマの信徒への手紙(ロマ人に達する書)8章38-39行のロシア語訳】
  • Иисус Христос:イエス=キリスト
  • Бог(Господь):神
  • церковь:教会
  • православная церковь:正教会(orthodox church)
    (правильный:正しい право:権利 правый:右の 英語の right と使い方は似ている)
  • христианская вера:キリスト教の信仰 религия:宗教
  • библия:聖書
  • культура:文化

東欧では、信仰熱心な人が多いと言われます。もちろん実情として、本当にどこまでそうなのかは、その情報だけからは判断できない部分もあります。時代や、同じ国の中でもおそらく地域差・年齢別の差があるでしょう。そういった「実情」を具体的に知る手掛かりとして、その国の言語の理解は必要になると思います。

外国語を知ると、著作を読めるようになる事も重要ですが、現代では動画などで現地の人が発信する情報を聴けるという事も重要だと思います。日本国内で日本語で知る事ができる情報には限界がありますし、特に現代では意図的に情報が歪められている可能性すらあるのです。

キリスト教に関しては、おそらく、東欧諸国の中にも「キリスト教に反発する」要素もあるかと思います。実際、20世紀のロシアを支配したソビエト政府は、「反宗教の宣伝の自由」というよく分からないものを掲げて、容赦なく正教を弾圧したと言われます。
そして当然ながら、ソビエト政府を支持した知識人、思想家、文学の著者なども、正教に対して批判的か、公然と否定したであろうことも容易に推測できます。(実際、チェーホフやトルストイといった著名な著者は正教に批判的であったようです。)

しかしそういう東欧の実情なども、詳しく知りたいと思えば、おそらく日本語だけで情報を仕入れようとしても限界があるかと思います。アメリカやイギリスの事を知ろうと思っても英語が分からなければ限界があるのと同じです。日本語だけで情報を探っても、どうしてもフィルターがかけられてしまうのです。
そういう意味で、管理人はロシア語を学ぶ事に非常に大きな意味があると思っています。

西欧の事を学ぶと、とにかく「キリスト教からの『脱却』」が注目ポイントとして挙げられる事に気付きます。文学、哲学、生活様式、あらゆる面においてです。では、東欧ではどうなのでしょう?個人的には、そこの実情を詳しく知れるようになれるといいと思っています!

  • 1つの文化で1つの国を語る事には危険性もあるが、
    東欧やロシアの文化を知るうえでキリスト教(正教)は外せないように思う
    (その要素を外すと、面白さや奥深さも含めロシア語を学ぶ意義が半減する可能性がある)
  • 良くも悪くもその国の歴史や文化の実情を詳しく勉強するには、最終的には外国語の理解が必要

今回の話は、これで終わります!ご覧いただき、ありがとうございます。
引き続き、ロシア語の学習情報を発信してまいります!

参考文献