受けるべき? 露検 ― ロシア語能力検定試験について調べてみた

今回は、「ロシア語能力検定試験」について調べてみた事をまとめて、受けたほうがいいのかを考えてみます!ロシア語の単語も合わせて勉強していきます!

  • экзамен(тест):試験 【英語の exam と同じですね】
  • вопрос(проблема):問題 【試験だけでなく一般的な「問題」も含む】
  • решать:解く【問題、式等を】 разгадывать:解く【クイズ等を】

どういう資格試験なのか?

ロシア語能力検定試験 は、「 ロシア語能力検定委員会 」が行う民間資格試験です。英語の民間資格試験ではTOEICや英検が有名ですが、ロシア語能力検定試験は、ロシア語に関して英検に相当する「露検」というわけですね。

ロシア語能力検定試験の公式サイト сайт(веб-сайт):サイト、ウェブサイト

受験者数は、以前と比べるとかなり増えてるそうですが、それでも年間1000人より少し多いくらいで推移しているようです(出典:ロシア語検定能力試験:過去の結果)。英検の年間の受験者数が、大学や短大の学生等だけでも数万人以上であるらしいですから(出典: 日本英語検定協会)、それと比較すると露検は少々マイナーな試験ではあります!

強いて言えば、マイナーであるという事は、英検と比べて価値も出やすい面はあるかとは予想できます。英検は、持っている人が多くなりすぎて、皮肉にも価値が下がってる面も否めないですからね!
もちろん、マイナーなだけで資格の価値が出るわけではなく、本当にしっかり知識を身に付けて初めて価値も出るものと思われます。

  • ロシア語能力検定試験とは、民間資格である
  • 英検と比べると相当マイナーだが、以前に比べれば受験者数も増えている。真面目に取り組むなら有益な資格かもしれない。

尚、「ロシア検定」という別の資格試験もあるんだそうです。間違えないようにしたいですね!

「ロシア検定」はまた別の資格!


ロシア検定テキストブック (国際知識検定)

これはこれで、個人的にはちょっと面白そうで興味あるんですけど・・;^^

試験の内容や出題範囲は?

過去問や出題範囲は公表されてるの?

さて、ではどういう内容の試験なのでしょう。過去問は公表してるようですが、有料らしいです。過去問1回分につき550円で、送料も必要だそうです。うーん、高いわけではないですが安くもないですね。過去問は、公式サイトから注文できます。ロシア語能力検定試験:過年度問題

  • деньги:お金
  • плата:料金、手数料 (駐車料金、通行料金、授業料、サービス料・・等々)

しかし、試験内容の概略は公表されております。基本的には①文法②露訳③和訳④聴き取り⑤口頭作文・朗読(テープに録音するらしい)という事ですね。4級に関しては聴き取りはないそうですが、朗読は課されるそうです。

文法の「出題範囲」は、まとめると次のような感じですね。

  • 4級:「文字と発音、格変化、動詞の時制、簡単な複文など」
  • 3級:「数詞(主格)、比較級・最上級、移動の動詞、関係代名詞の一部など」
  • 2級:「数詞の格変化、関係代名詞・副詞、体の用法など 」
  • 1級:「すべての文法事項がチェック対象となる」

(「ロシア語能力検定試験 各級の説明」の表より引用)

実際に受けるかどうかをよく考えてみるために、少し詳しく見てみましょうか。

4級の文法内容とは?・・文字と発音、格変化、時制

まず「文字と発音」というのは、そのままでしょうね。市販の参考書にCDがついていたりもしますし、ユーチューブの動画も見ながら丁寧に基礎事項を押さえておきたいです。これも暗記するとつらいものがあるわけで、実際に聴きながら、「ああ、確かに実際にそう言ってるね!」と、納得しながら覚えていけばそれほど問題はないように思います。当サイトでは、一番最初の記事の中でロシア語のアルファベットと発音について、詳しく扱っています

  • буква:文字 алфавит:アルファベット 
  • произношение:発音 звук:音 шум:物音、ノイズ的な音

次に「格変化」ですが、これは、正確に理解するのはかなり面倒ですね。
ロシア語の名詞の「格」は6つあって(昔使われていたものを含めるともっと多い)、それぞれに対して名詞の男性・女性・中性・複数形用の形が用意されています。また、名詞の格に応じて形容詞の形も変化させねばならないとの事で、まさに初学者にとって最も面倒なところかもしれませんね。(少なくとも管理人はそう感じます!!)

  • непростой, трудный:難しい
  • сложный:複雑な

ですから、名詞の格変化について理解しているという事は、名詞の男性・女性・中性および単数と複数について理解している事も前提となるわけですね。もちろん、一定数の単語そのものも知っている事も前提ですが。

次に、動詞の時制については、過去形に関しては比較的規則が緩やかですが、主語の男性・女性・中性・複数に応じて微妙に形を変えねばなりません。未来形も同様です。

「複文」とは、「単文」に対する語ですね。単文とは、1つの文章ですから、複文というのは複数の文章ですね。もちろん、ばらばらではなく、論理的なつながりのある文章の事を指していると思います。

このサイトの前置詞についての基本の記事で触れていますが、ロシア語では名詞の形がやたらと変化します。個人的には、暗記で詰め込むのではなく、具体例に触れながら少しずつ理解していくべきかと感じます。

総括すると、4級でも結構めんどくさそうですね。合格率は高いようですが(75%とか)、あまりにお気軽過ぎる気持ちで受験すると、痛い目を見そうで怖いです!

3級の文法内容とは?

続いて3級の内容を見てみると、数詞というのは1とか2とかの「数」の事ですね。これについても、主格、対格、与格・・の格変化があります。ただ、3級では「主格」に限定するとされていますね。

それと、比較級や関係代名詞などがありますね。このへんは、試験に出る出ないにかかわらず重要なのでしっかり勉強したいところです。格変化などを除けば、基本的な考え方は英語などの西欧言語と同じなので、分かり易い面もあります。これまでの学習でも、実際のロシア語に触れる中で既に出てきています!

次に「移動の動詞」という項目があります。これって、なんだろう?と思うわけですが、これ多分、移動を表す動詞の「定体」と「不定体」の使い分け等を問うものだと思われます。
前回の、動詞に関する学習でも触れましたが、同じ「行く(徒歩で行く、歩く)」でも、「一定の時・方向」であるか「そうでないか」で、形を変えるんだそうです。これも、まともに「文法事項」として覚えようとすると、相当面倒な部分ですね。

同じ「(徒歩で)行く」の意味を表す動詞でも、 идти(定体・一定の方向、時)と ходить(不定体・方向が決まっていない、往復、反復、能力) の2つの形の区別があります。文法事項としては、なかなか分かりにくいですね。

総じて言うと、 3級・4級の範囲では

  • ロシア語の正確な理解のための重要事項が問われるのは間違いない
  • しかし、試験対策として勉強するとかなり面倒なものが多い

・・という感じでしょうか?要するに、英検の5級4級や3級などと、同じように考えないほうがいいかもしれませんね。露検の4級3級の合格率は確かに低くはありませんが、基本的には大学の授業で教わって、しかも落第せずに期末試験等には合格してる人が多いでしょうからね。

受験料、開催時期、開催場所は?

開催時期と開催場所は?

5月と10月に行われているようです。5月は3・4級のみらしいです。

申込時期は少し分かりづらくて、2020年10月の試験の申込期間は、8月1日~8月30日だそうです。3ヶ月くらい前から受け付けるという事でしょうかね。

  • май:5月 どの月も英語と語源は同じようですね。
  • август:8月【ローマの「アウグストゥス」を表します。】
  • октябрь:10月 Октябрьская революция:10月革命(忌まわしい事件!)
  • месяц:暦の「月」 (空に浮かぶ月は луна)
    каждый месяц:毎月
  • год:年
    каждый год:毎年

開催場所は、東京の他、札幌、函館、岩手、仙台、金沢、横浜、名古屋、京都、大阪、広島、福岡だそうです。結構、全国的に受けられるようですが、地方の都道府県からだと、交通費も少々かかってしまうかもしれませんね。

受験料は?

ロシア語能力検定試験の受験料は、 4級5,000円、3級6,000円、2級7,000円、1級7,000円 。
うーん、安くはないですね!
英検もこんなに高かったっけ?と思い出してみると・・英検は、1級9,500円 準1級7,600円 2級6,500円 準2級5,900円 3級4,900円 4級3,600円 5級3,000円・・あ、そんなもんでしたね!そんなに変わらないっていうか、1級とかに関しては英検のほうが高いくらいですね。

ただ、4級や5級に関しては、やっぱり英検のほうの安さが目につきますね。英検の4級や5級は、スキルの証明としてはあまり有効であるとはいえない代わりに、初学者がお気軽に受けられると言えるかもしれません。管理人としては、露検の4級とかも、できればそういう位置付けにしてほしいです!!

結局、受験はしたほうがいいのか?考察と結論!

で、ロシア語を勉強するにあたり、露検を受けたほうがいいのか?という問題ですね。管理人としては(独学・初心者の立場として)、資格をとるために焦るのではなく、「もう少し様子を見ながら慎重にやりたい」と思っております。

理由は、簡単ですね。

  • 試験内容は決して易しくない(ロシア語の文法自体が、初歩的な部分であっても正確に把握するのは結構難しい)
  • 検定料が安くないので、何度も受験するとお金ばかりがかかる。受けるならしっかり勉強して、1回で合格するつもりで行くべき!
  • 過去問が入手しづらくて(入手はできる)、試験としての対策がやや立てづらい。
  • 資格自体にどれほど価値があるか、現時点ではかなり不明瞭。(ただし他に権威がある資格があるわけでもない。)

こういう事は、現状として言えるかと思います!

管理人の個人的な意見としてはー・・、下位の級に関しては難易度や検定料を下げるとか、過去問も思い切ってウェブ上で無料公開してしまうとかしたほうが、受験者も増えてロシア語教育にもより多く貢献するのではないかと思います。

ただ、受験者数自体も決して多くはないとも言えるので(昔よりは増えてるとはいえ)、もっと受験者数が増えないと検定料も下げられないとか、そういうのもきっとあるのかと思います。

それと、上記でも少し触れましたが、日本ではロシア語勉強する人って、基本的には大学生や大学卒業者で、しかも授業でロシア語教わった人が多いと考えられるんですよね。そうなると、下位の級と言えど、あまりに初歩的な内容ばかり問うても仕方ない(大学で教えるような内容を含まねばならない)という考えもあるのかもしれませんね。

なのでー、管理人としては、「本来なら」4,3,2、1とステップアップしていきたいところなんですけど、もう少し独学を続けてみて、4~2級のどれかを受けたいかな~と思いました。1つでいいと思います。

もちろん、一発で受かるつもりで受けないと受験料がはっきり言ってもったいないですので、無謀な事はやらないで、何か月か後の自分の理解度に合わせて挑戦してみたいですね!

  • шаг:ステップ、一歩、段階、ペース
  • вызов:挑戦

まとめと参考サイト

ロシア語の一般的な文章や動画を理解するにあたり、試験範囲で問われてる文法事項自体は、必ずおさえる必要はあると言えます。問題は、それを「試験として合格する形」で覚える必要があるか(その価値があるか)という事だと思います。何度も何度も受けるとお金だけかかってしまうし、そのお金をかける価値が資格にあるのかという話も出てきますからね。

それでは、今回はこれで終わります。ご覧いただきありがとうございます!
引き続き、ロシア語の勉強を続けます!

■ 参考サイト: ロシア語能力検定試験の公式サイト

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