物(вещь)の動きなどを表すロシア語動詞

今回は、単語数増強のために物(вещь)の動きや状態に関する動詞を学習します!管理人と一緒に、楽しくロシア語の語彙数を増やしましょう!!

手足・目・鼻・耳・口など、身体に関わる動作の単語については以前まとめましたが、それ以外にも「物」が勝手になす動作というものも、ありますね。もちろん、人と物の両方が主語になり得る場合も多くあります。

ロシア語文法的に言うと、人や動物以外の「物」は、「不活動体」と呼ばれていますね。 その場合は基本的に、他動詞よりは自動詞が多いかもしれませんね。それでは行きます、ドーン!!!

物体の運動に関する動詞

まずは、物体の位置が変化するような「運動」(движение)に関する動詞です!

「浮く」と「泳ぐ」は同じ動詞 плавть で表される場合があります。
回転を表す動詞は意外と面倒で、物がくるくる回っている場合、手回しで(人が)ハンドルを回してる場合、(同じく人が)ふたなどを開ける場合が区別されます。
  • 落ちる↓:упасть 【転ぶ、倒れるの意味もあります。】
    ★ упал, упала, упало, упали です。с はつけません。
  • 倒れる:падать 【落ちる、下がるの意味も。名詞形:падение】
    ★ падение цен:価格の下落
  • 上昇する↑:подниматься【人が「登る」「上がる」の意味でも使えます。】
    ★ поднимать:こちらは他動詞で、「持ち上げる」「(値段を)上げる」等の意味です。
  • 循環する、めぐる:циркулировать 【英:circulate】
    ★ 円:круг ○
  • 回転する、自転する:вращаться
    ★ ハンドル等を回す:поворачивать フタ等を開けるために「回す」:крутить
    ★ вращать:~を回す、回転させる【他動詞】
  • 沈む↓:погрузиться【一般】
    ★ погружать:浸(ひた)す、漬ける、沈める、潜る → погрузить【完了体】
    ★ тонуть:溺れる、船などが沈む
  • 浮かぶ、泳ぐ:плавать
    ★ купаться:は、主に「(人が)泳ぐ」を表します
пример(例):
  • Яблоко упало с дерева, и погрузилось в пруд. りんごが木から落ちて、池に沈んだ。
  • Лист плавал на воде. 葉っぱが水に浮かんでいました。

★ упать → упало【過去形】 плавать → плавал【過去形】
яблоко:りんご лист:葉 дерево:木 вода:水 пруд:池
в пруд:「池(の中)に」 ここでは、名詞を「対格」にするほうの в を使っています。詳しい用法は、ロシア語の前置詞20個を覚えるでまとめられています。

考察:語尾が「ся」になる動詞(再帰動詞)は全て「自動詞」??

ここで、上記の例を見てると、語尾が「ся」になる動詞は自動詞になる?というふうにも見えます。

  • 上昇する↑:подниматься
  • 回転する:вращаться
  • 沈む:погрузиться

これは実際、そういう事になっているようです。ただし、英語等での自動詞・他動詞の区別とは少し違うところもあり、注意も必要です。

例えば他動詞として使われる動詞に ся がつくと「受け身(~される)」になるという考え方がロシア語ではなされる事があります(※絶対の規則というわけではないらしく、少し分かりにくいです)。確かに、受け身にすると目的語がいらないわけですから、自動詞的に見るという解釈もできるのかな、とは思えます。

ся または сь を語尾とする動詞を文法上は「再帰動詞」と言い、この受け身の用法も含めて考えると、基本的に自動詞であると思ってよいようです。

ただし、上記の例からも言えるように、 ся または сь が語尾でなくとも自動詞になる動詞はいくらでもあります。(上記の例以外では、例えば「働く」работать)、絶対的に自動詞と他動詞を区別できるものではないようですね。

水・風・火・光の動きや状態を表す動詞

次に、水(вода)、風(ветер)、火(огонь)、光(свет)などに関する動詞を見てみましょう。

★ 今回は動詞を主に扱っていますが、
これら自然の物などに関する名詞については過去記事で詳しく整理しています。

гореть:燃える сжечь:燃やす 自動詞的な使い方と、他動詞的な使い方で、動詞が区別されるパターンです。
река:川 свеча:ロウソク
  • 流れる、漏れる:течь
  • 吹く(風など):дуть
  • 燃える:гореть 
    ★ 他動詞の「燃やす」はсжечьです。
  • 爆発する:взрываться ★「爆発させる」はвзорвать
  • растопить:溶ける(氷など) 【完了体はтаять 】
    ★таять:溶かす 【氷や雪だけでなく、チーズなども含みます。】
  • 輝く:светить、сиять
    ★ пылать:(炎などが)輝く、光を発する
    ★ накаляться:(金属などが)加熱される、熱せられて輝く、転じて「議論が過熱する」
    ★ блестеть:(磨かれてピカピカで)輝く【星の輝きなどにも使う】
  • 反射する:отражать
    ★ зеркало:鏡
солнце:太陽 звезда:星☆ луна:月 лёд:氷 зеркало:鏡
星の輝きに関しては блестеть という動詞も使われます。
пример(例):
  • Эта река течёт с севера на юг. この川は、北から南に流れている。
  • Вчера ветер дул сильно. 昨日は風が強く吹いていた。

★ течь → течёт【現在形】 дуть → дул【過去形】
север:北 юг:南 вчера:昨日 сильно:強く【副詞】

天候に関して「雨が降る」「雪が降る」などの表現は?

天候の事を言う場合、日本語の単純な「降る」という語に相当するロシア語単語はないようなので、少し面倒です。

「雨や雪が降る」という事に関しては、例えば「今日は雨だ」と言う場合などは、2通りの表現があります。

① сегодня 「今日」、「雨」などを続けて置く

1つ目は、まず時などを表す副詞を述べて、
次に「雨」や「雪」などの名詞を添えればよい事になっています。

  • Сегодня дождь. 今日は雨ですね。
  • Сегодня снег. 今日は雪ですね。

② идти(「行く」)を使って表す天候の表現

2つ目は、基本的な意味は「行く」である идти という動詞を用います。これに「雨」「雪」などを添えると、雨が降っている、雪が降っている、などの意味になります。

  • Идёт дождь. 雨が降ってるね。
  • Идёт снег . 雪が降ってるね。
  • Сегодня идёт снег . 今日は雪が降ってるね。

一般の動詞の過去形・未来形の作り方や、連辞動詞 быть の「存在」を表す用法については過去記事に詳しくまとめてあります。

天候の表現に関する過去形と未来形

過去形の場合は、идти を使う方の表現で動詞を過去形にします。この時、一般の動詞とは過去形の作り方が異なり、шёл という形を用います。
あるいは、быть「ある、いる」(連辞動詞とも言う)の過去形を使ってもよいようです。
同様にして、未来形も考えられます。

  • Вчера шёл дождь. 昨日は雨だった。идти → шёл
  • Вчера был дождь. 昨日は雨だった。【意味としては基本的に同じ】
  • Завтра будет идти снег. 明日は雪でしょうね。 идти → будет идти

завтра「明日」の場合については、 вероятно「 多分」などを添える場合もあるかと思います。
Завтра, вероятно, будет снег. 明日は多分雪でしょうね。

その他の物の量、数、形態の変化を表す動詞 

その他に、 「膨張する」「縮む」 「増える」「減る」「消える 」「出現する 」 など、物などに対して種々の量や数の変化を表す語を整理してみます!

  • раздуваться:膨張する【他動詞 раздувать 】
  • давать усадку:縮む【давать:与える усадка:縮み、収縮】
  • увеличиваться:(主に数値が)増加する、上昇する、拡大する、成長する
    ★ 他動詞形はувеличивать、名詞形は увеличение
    ★ рост:【名詞】増加、(数値の)上昇、成長などを表します。
    ★ 別途に、「成長する」の意味の語がいくつかあります。
    • отращивать:【他動詞】(人が作物・植物等を)育てる、成長させる
    • выращивать:【他動詞】(作物、家畜などを)育てる、成長させる
    • взращивать:【他動詞】(人などを)成長させる
    • расти:【自動詞】(子供が)成長する
    • взрослеть:【自動詞】これも同じく「(子供が)成長する」の意味
  • уменьшаться:(数などが)減少する【名詞形:уменьшение】
    ★ убывать:(数が)減少する、(月が)欠ける 【名詞形:убывание】
    ★ спад:【名詞】(価格、経済、生産などが)下落、減少、停滞
    ★ снижение:【名詞】(価格、高度などの)低下、下降
    ★ сокращение:【名詞】(売上、費用などの)下落、低下、削減、撤退
  • исчезать:消える、無くなる【視界から消える、などの場合も含みます。】
  • появляться:現れる、出現する【物、人物、問題など、種々のものが主語】
    ★ проявляться:症状などが現れる
    ★ возникать:これも、種々のものが「現れる」【「突然現れる」的な要素あり】
    ★ образовываться:これは物質などが「できあがる」「発生する」的な「現れる」
数や量が「増える」「減る」事を表す単語は細かい意味の違いによってかなり多様です。おおまかな意味を捉えたうえで多くの使用例に触れる事で感覚をつかんでいくべきかと思います。

はい、調べて整理してみたら、意外と似たような意味の異なる単語がいっぱいあって、大変ですね!イメージをつかみながら、じっくり覚えていきたいと思います!!

さて、今回も、単語がたくさん出てきました。
今回の単語の特徴として、意味的には基本動詞も含まれている一方で、覚えておくと新聞記事等を読むときにも使えそうな動詞も含まれてそうですね。確実に語彙数を増やしていきたいですね!

それでは今回はこれで終わります。ご覧いただき、ありがとうございます!

参考資料・参考図書・リンク

★参考当サイト記事:ロシア語の初歩的な動詞(глагол)を勉強しよう
主に、身体に関わるロシア語の初歩的な動詞を整理した記事です!「行く」「歩く」「走る」「座る」「食べる」・・など、初歩的なものを中心に、ロシア語で何と言うかをまとめています。

※参考図書のリンクは外部リンクです!

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