ロシア語動詞の時制と、現在・過去・未来を表す単語

今回は、動詞の時制(現在・過去・未来)と、時間を表す副詞などの単語(昨日、今日、明日・・など)を勉強します!

★ 今回触れる単語では、日本語訳で品詞が分かりにくい場合もあるので、必要に応じて【名詞】【形容詞】と書いてある場合があります!

  • настоящее:現在 прошлое:過去 будущее:未来 【これら3つは名詞】

時間を表す副詞などの単語настоящее

まずは、「昨日」「今日」「明日」「以前は」・・などの、時間を表す単語を見てみたいと思います!!副詞として使う単語が多いです。じゃーん!

  • сегодня:今日 сейчас【スチャース】:今、もう、(今すぐ:прямо сейчас)
    ★ настоящий(текущий):現在の теперь:今(の時代)では、今日では
  • вчера:昨日 позавчера:おととい 
    ★ вчерашний день も「昨日、1日前」 день:日
    ★ в прошлом году:去年 (名詞としては、прошлый год 、год:年)
  • завтра:明日 послезавтра:あさって после:~のあとで【前置詞】
    ★ будущий:未来の これと似た形のものを、未来形を作るのにも使います!
    ★ в следующем году:来年 на следующей неделе:来週
  • пока(ещё):まだ【主に、「『まだ』~してない」の文脈で】 уже:すでに
  • ранее:以前は раньше:以前は、過去には、早いうちに
    ★ прошлый:過去の
  • позже(позднее):あとで、のちに
    ★ рано или поздно:遅かれ早かれ
  • рано:まだ【「『まだ』若い」「時間が『まだ』早いなど」】
  • назад:~前に некоторое время назад:少し前に время:時間

これらを、現在・過去・未来のどれと相性がいいかのグループ分けもしてみます!
ただし、「今日」とかは微妙な位置付けであって、基本は現在形と相性がいいと思いますが、同じ1日の中で過去とか未来もあり得ます。それに対して、「昨日」とかは、かなり確実に「過去」を表すものであると言えます。

現在 過去 未来
сегодня
позавчера
сейчас
рано
теперь
вчера
позавчера
в прошлом году
назад
ранее, раньше
завтра
послезавтра
в следующем году
на следующей неделе
позже(позднее)

時間(время)を表す単語と、動詞の時制

動詞の時制によってのみ現在・過去・未来を表現する事もできるわけですが、時間や時期などの語も添えられて表現される事も多いわけです。
例えば過去形などでは、単に漠然と「彼はパンを食べた」と言うよりも、そこに「昨日は」とか、「今日の朝」とか、時間を表す語が添えられるほうが自然である場合もあります。

もちろん、文脈からそれが明らかである・説明が不要である場合は、「彼はパンを食べた」とだけ記される事は充分にあり得ます。例えば小説の文中ですでに状況が説明されている・想定できる場合などでは、自然にあり得ますね。
あくまで、状況が全く不明確な中で、漠然と「パンを食べた」という表現が単独でつぶやかれるのは、会話やまとまった文章中では基本的には不自然と言えるという事です。

現在形と現在進行形は同じ形

ロシア語では、いわゆる現在形(習慣など)と現在進行形(~している)を動詞の形で区別せず、同じ現在形で表します!

「今、ヒマじゃありません!」Я сейчес не свободен! ・・свободный:自由な、ヒマである【形容詞】
「喫煙はなさいますか?」「いや、タバコは吸いません。」Вы курите? Нет, Я не курю.
・・ Вы:あなた(丁寧な2人称) 【普通の2人称「君、あなた」は ты 】 курить:喫煙する
「彼女は今寝てるよ。」Она сейчес спает.

「毎日」「毎年」「毎月」・・などは次のようになります!

  • каждый день:毎日 каждая неделя:毎週 каждый месяц:毎月 
    каждый год:毎年 каждые час:1時間ごとに каждые полчаса:30分ごとに
  • каждое утро:毎朝 каждый вечер:毎晩

★ каждый:「毎~、ひとつひとつ全ての」を表す形容詞を、形容する名詞の「性」に合わせて形(基本的には語尾)を変化させます!
день→男性 вечер→男性 неделя→女性 утро→中性
子音で終わるなら男性、а・яで終わる(мя 除く)なら女性、о・мя で終わるなら中性だそうです!ь で終わる場合は、男性か女性のどちらかで、これは規則的に判断はできないそうです!

現在形の動詞の変化

一番面倒くさいところなんですが、現在形の動詞の変化についてまとめておきますね。
これは、人称で変化するパターンですね。(性別ではなくて。)
現在形の動詞は、主語の人称(1・2・3人称)それぞれに単数と複数形があって、合計6種類の語尾に変化します。

さて、それだけならまだいいんですが、さらに面倒な事に、動詞のタイプによって変化の形が微妙に違ったりします。なので、最終的に覚えるのは6種類では済みません・・!しかも、その動詞のタイプも、見分けづらいです!丁寧に、1つずつ見ていきましょー!

  1. читать「読む」 ・・このタイプは「1式変化」と言います。
  2. говорить「言う」・・ このタイプは「2式変化」と言います。
  3. рисовать「描く」・・これは語尾が -овать – е вать の形の動詞です。
  4. писать「書く」・・これは「1式変化」と同じ形ですが変化が異なるものです。
  5. идти「行く」・・これも「1式変化」と同じ形で、変化が異なるもの
  6. петь 「歌う」・・これも「1式変化」と同じ形で、変化が異なるもの
  7. лежать「横になっている」・・これは、語幹が ж, ч, ш, щ で終わるというタイプ
  8. сидеть「座る」・・これは「2式変化」だけれど通常と違うというもの
  9. учиться 「学ぶ」・・これは、 ся で終わるというもの
  10. есть「食べる」・・これは、完全に不規則な変化で、特殊変化とも言われます。

はい、これだけ多いと「おそらく他にもあるんだろうな」と思いつつ、この辺にしときます!どうせ一度に覚えられなどしないでしょうが、一応丁寧にまとめておきましょう!

動詞 1人称 2人称3人称
читать「読む」 単:читаю
複:читаем
単:читаешь
複:читаете
単:читает
複:читают
говорить「言う」 単:говорю
複:говорим
単:говоришь
複:говорите
単:говорит
複:говорят
рисовать「描く」 単:рисую
複:рисуем
単:рисуешь
複:рисуете
単:рисует
複:рисуют
писать「書く」 単:пишю
複:пишем
単:пишешь
複:пишете
単:пишет
複:пишут
идти「行く」(定体) 単:иду
複:идём
単:идёшь
複:идёте
単:идёт
複:идут
петь 「歌う」♪ 単:пою
複:поём
単:поёшь
複:поёте
単:поёт
複:поют
лежать「横になっている」 単:лежу
複:лежим
単:лежишь
複:лежите
単:лежит
複:лежат
сидеть「座る」
ходить「行く」(不定)
単:сижу
複:сидим
単:сидишь
複:сидите
単:сидит
複:сидят
учиться 「学ぶ」 単:учусь
複:учимся
単:учишься
複:учитесь
単:учится
複:учатся
есть「食べる」 単:ем
複:едим
単:ешь
複:едите
単:ест
複:едят

これらをまとめたものを眺めてみると、1人称単数は「ウ系の音」で終わる、2人称単数は「 шь で終わる」ものが多いといった、一定の緩い規則性は見てとれますね。

сидеть「座る」と、ходить「行く、歩く」(идти の不定体)は同じ形の変化をします。おそらく、他にも同じタイプのものがあるかと思われますが、1つ1つ確認するしかなさそうですね・・。

ся が付く動詞は基本的に自動詞で、物に関する動詞のところで多く扱っています。このパターンの動詞は、変化させてから「сь または ся をつける」というものですね。
また、ここで出てきているような初歩的な動詞「書く」「食べる」・・などについてもまとめています!

いろいろな動詞です。

覚える努力をするのも大事かもしれませんが、やはり理解の鍵は、実際の使用場面にどれだけ多く触れられるかだと思います。頑張ります!

次に、過去形と未来形の作り方について詳しく見てみましょう!

過去形の作り方・・ л ла ло ли をくっつける

過去を表す副詞(「今日」とかは微妙ですが)を用いる時、過去形の動詞も欲しいですね。過去形は、動詞の「不定形の語幹」に、主語が男性・女性・中性・複数かに応じて л ла ло ли をくっつけます!
【※この変化の規則自体は、動詞の完了体でも不完了体でも同じ!】

過去形の作り方

不定形(辞書などで調べる時に用いる、もともとの形)の語幹にл ла ло ли のいずれかをつければ過去形になる。
ただし、これらの違いは主語の人称ではなく、男性・女性・中性・複数の違いによって決める。

  • 主語が男性 → 不定語幹 + л
  • 主語が女性 → 不定語幹 + ла
  • 主語が中性 → 不定語幹 + ло
  • 主語が複数 → 不定語幹 + ли

「僕は空を見た。」Я видел небо.
видеть:見る → видел виде+л 【主語が女性であれば видела です!】

「僕は、今日は早く起きたぞ!」 Сегодня я встал раньше ! 
副詞の сегодня や раньше は形を変えずにそのまま使います。
вставать:起きる、起き上がる、立つ(立ちあがる)→ 過去形 вста+л(主語男性の時)

「私たちは昨日家にいましたよ。」 Мы были в доме вчера.
быть:いる、ある → были был+и

過去形が不規則変化・通常通りでない動詞

идти  есть の過去形

しかし、過去形が「不規則に」変化するものもあり、 идти「行く」や есть「食べる」 の過去形は次のようにします!

идти「行く」や есть「食べる」 の過去形

идти「行く」の過去形:
男:шёл 女:шла  中:шло 複:шли
есть「食べる」の過去形:
男:ел 女:ела  中:ело 複:ели
語尾は通常の過去形と同じですね。頭が変わってしまうだけで・・。

尚、同じ「行く」の「不定体」である ходить の過去形は、通常通りの過去形の変化です!

ся で終わる動詞の過去形

учиться 「学ぶ」 などの ся で終わる動詞も、過去形の作り方が通常と少し異なります・・ただし、これは「 ся なしの形で普通通りに過去形の変化をさせ、その後で ся または сь をつける」という、比較的分かり易いもののようです!
しかしся または сь をつけると言いますが使い分けはどうするのかと言うと、次のようになります。

  • с の直前の文字が子音 → ся をつける
  • с の直前の文字が母音 → сь をつける

そこで、例えば учиться 「学ぶ」の過去形は次のようになります
男:училсь 女:училася 中:училося 複училися
これは、比較的規則がはっきりしていて分かり易いかもしれません。

★この、 ся なのか сь なのかの規則は、現在形の動詞の変化にも適用されます。

未来形の作り方・・不完了体と完了体で異なる!

動詞の未来形は、「不完了体」 と 「完了体」 の2つの場合で、作り方が異なります!未来で完了とか不完了とか少し分かりにくいですが、完了体の未来形とは、「未来に完了する『はず』の事」を表します!

不完了体未来の場合: бытьの『未来形』をつける

「不完了体」の場合は主語の人称と単数・複数に合わせて、 быть(「ある、いる」)の『未来形』)を、動詞の不定形につけるという形をとります!

быть の『未来形』

これは単独で使う事もできます。Завтра будет урок.明日は授業あるよ。【урок:授業】

  • 主語が単数:1:буду, 2:будшь, 3:будет (数字は人称の番号)
  • 主語が複数:1:будем 2:будете 3:будут

このように形を変化させたものを、動詞の不定形の前に置けば完成ですね。

「明日は仕事はしません。休みます!」
Завтра я не буду работать. Я буду отдыхать!
работать:仕事をする、働く отдыхать:休む、休暇をとる 
動詞の不定形の前に、буду を置いています。

完了体未来の場合:主語の人称と単数複数によって形が変わる

動詞の「完了体」の場合は、完了体に対して未来形の形が主語の人称・単数複数に対して決まっています。変化の仕方が不規則なものもあるようです!

「(乗り物に乗って)行く」を表す ездить は、この形だと「不完了体」の不定形という扱いです。完了でない動作等(習慣・反復など)を表す場合にはこの不完了体のほうを使用します。

他方、完了を表す場合には、同じ動詞を поехать という不定形から出発して変化させるという扱いです。

この完了体の形で未来形を作る場合、 поехать の場合は次のように変化させて使います:

  • 主語が単数・・  1:поеду 2:поедешь   3:поедет
  • 主語が複数・・  1:поедем  2:поедете  3:поедут

「明日、車でモスクワへ行きます。」
Завтра я поеду в Москву на машине.
ездить(不完了)・・поехать(完了)→ поеду(これで未来形)
машина:車、自動車 на машине → この場合はмашина は「前置格」にします!

他の動詞の完了体の未来形については、不規則な変化をするものもあるので、1つ1つ見ていく必要がある・・との事ですね。

これは、覚えるのは結構大変そうですが、意味から考えると、未来完了の意味で使う動詞で頻繁に使うものは、ある程度限定されているのではないかとも思います!なので、実際のロシア語の文章に触れる中で、必要なものをその都度確認して、頻繁に使う重要なものについてはしっかり覚えるようにするというのが、現実的な勉強法ではないかという気がいたします!

それでは今回はこれで終わります。ご覧いただき、ありがとうございます!

参考資料・参考文献

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